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令和 2年第7回定例会(第1日12月 2日)

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  1. 上郡町議会 2020-12-02
    令和 2年第7回定例会(第1日12月 2日)


    取得元: 上郡町議会公式サイト
    最終取得日: 2021-10-04
    令和 2年第7回定例会(第1日12月 2日)              上郡町議会会議録  (第1日)  令和2年12月2日午前10時より上郡町議会会議場において令和2年第7回上郡町議会定例会を開会した。   1.出席議員は次のとおりである。       1番  松本じゅんいち      2番  本 林 宗 興       3番  木 村 公 男      4番  立 花 照 弘       5番  松 本 洋 一      6番  山 田   正       7番  田 渕 千 洋      8番  梅 田 修 作       9番  井 口まさのり     10番  山 本 守 一 2.欠席議員は次のとおりである。       な  し 3.本議会に出席した議会職員は次のとおりである。    議会事務局長     前 田 一 弘 4.地方自治法第121条の規定により、議長より会議事件説明のため出席を求められた者は次のとおりである。    町長         遠 山   寛     副町長        樫 村 孝 一    教育長        三 木 一 司     会計管理者      田 渕 幸 夫
       理事兼企画政策課長  宮 下 弘 毅     財政管理課長     前 川 俊 也    総務課長       塚 本 卓 宏     税務課長       山 本 美穂子    危機管理監兼住民課長 木 村 将 志     健康福祉課長     国 重 弘 和    国保介護支援室長   松 本 賢 一     産業振興課長     河 本   洋    建設課長       山 本 正 利     上下水道課長     種 継   武    教育次長兼教育総務課長               深 澤 寿 信     教育推進課長     前 川 武 彦    総務課副課長     山 田 壽 範 5.会議事件は次のとおりである。    議会運営委員長報告 (1)会議録署名議員の指名 (2)会期決定の件 (3)町長挨拶(提出案件に対する説明) (4)執行状況及び諸報告 (5)議会活動報告 (6)常任委員長報告 (7)一般質問 (8)同意第 4号 人権擁護委員候補者の推薦につき同意を求める件 (9)議案第66号 財産の取得の件(上郡町立小中学校普通教室用プロジェクター一           式) (10)議案第67号 上郡町個人番号の利用及び特定個人情報の提供に関する条例の一部           を改正する条例制定の件 (11)議案第68号 所得税法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整備に関           する条例制定の件 (12)議案第69号 上郡町企業立地促進条例及び上郡町企業立地等を重点的に促進すべ           き区域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正す           る条例制定の件 (13)議案第70号 上郡町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する           基準を定める条例の一部を改正する条例制定の件 (14)議案第71号 令和2年度上郡町一般会計補正予算の件 (15)議案第72号 令和2年度上郡町特別会計国民健康保険事業補正予算の件 (16)議案第73号 令和2年度上郡町特別会計後期高齢者医療事業補正予算の件 (17)議案第74号 令和2年度上郡町特別会計介護保険事業補正予算の件 ○議長(梅田修作君) 皆様、おはようございます。  開会に先立ちまして、一言御挨拶を申し上げます。  早いもので師走に入り、寒さも一段と増し、冬の陽だまりが殊のほか温かく感じられる季節となってまいりました。  さて、本日ここに令和2年第7回上郡町議会定例会が招集されましたところ、皆様には御多用の中、御出席賜り誠に御同慶の至りに存じます。また、各委員会等議会活動に御精励賜り厚く御礼を申し上げます。  今期定例会に提出されます案件といたしましては、同意1件、財産取得1件、及び条例改正4件など計10件であります。なお、陳情1件を受理しております。また、追加議案の提出が予定されております。いずれの議案にいたしましても、重要な案件でありますので十分に御審議をいただき、適切、妥当なる御決定と併せて円滑なる議会運営について御協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会の御挨拶といたします。  続いて、議会のコロナウイルス対策について申し上げます。  本定例会におきましても、引き続き新型コロナウイルス感染症対策を取りながら、議会運営を行ってまいります。三密を避けるため、窓を開け換気し、議員側は身体的距離を確保するため、席の間隔を広げ、職員側はパーティションを設置するとともに、適宜、暫時休憩を取りながら交代し、最小限の人数で対応いただくこととしております。  また、住民の皆様には可能な限りでケーブルテレビの活用による傍聴をお願いするとともに、傍聴席数の制限をお願いするなど、できる限りの対応を取っておりますので、何とぞ御理解と御協力をお願い申し上げます。  ここで皆様にお知らせいたします。報道関係者から今定例会において写真撮影の申出がありました。傍聴規則第9条に基づき、審議に支障がない範囲でこれを許可いたしましたので御了承願います。  ただいまから、先例により議会運営委員長から、令和2年第7回上郡町議会定例会の議会運営について報告をしていただきます。  議会運営委員長、田渕千洋君。 ○議会運営委員長(田渕千洋君) 皆様、おはようございます。それでは、議会運営委員会の報告を行います。  去る11月26日木曜日に委員会を開催いたしました。協議案件でございますが、令和2年第7回議会定例会の議会運営について、遠山町長から挨拶を受け、続いて塚本総務課長から提出される案件と内容について説明を受けました。今期定例会に提出されます案件は、同意1件、財産取得1件、条例改正4件など計10件です。また、陳情1件を受理しています。  会期につきましては、本日12月2日水曜日から12月11日金曜日までの10日間と決めました。会期日程につきましては、各議員のお手元に配付しております日程に基づき、次のとおり進めることにしました。12月2日水曜日、執行状況及び諸報告、一般質問。3日木曜日、一般質問、議案説明及び表決、補正予算説明。4日金曜日から9日水曜日までは休会。10日木曜日、補正予算表決追加議案表決。11日金曜日、補正予算表決追加議案表決。  議案の取扱いについては、同意第4号、議案第66号から議案第70号の計6件は即決といたします。議案第71号から議案第74号の一般会計及び各特別会計の補正予算計4件は従来どおりの扱いといたします。なお、陳情第2号は従前の例により議員配付とします。また、追加議案の提出を予定しております。  以上、議事日程終了次第、閉会することにします。  その他の事項としましては、本定例会の会期中に全員協議会の開催を予定しています。  最後に、3月定例会につきましては、3月2日火曜日を開会予定とし、定例会に向けての議会運営委員会を2月24日水曜日に開催する予定といたしました。  以上、報告を終わります。 ○議長(梅田修作君) 議会運営委員長の報告が終わりました。              開           会    (10時05分) ○議長(梅田修作君) 開会いたします。  ただいまの出席議員は10名であります。定足数に達しておりますので、これより第7回上郡町議会定例会を開会いたします。  地方自治法第121条の規定により、町長をはじめ各関係課長の出席を求めております。  これより、本日の会議を開きます。  直ちに日程に入ります。  日程第1、会議録署名議員の指名を行います。  会議録署名議員は、会議規則第127条の規定に基づき、議長から指名いたします。議席2番、本林宗興君と議席3番、木村公男君の両君に指名いたします。  日程第2、会期決定の件を議題といたします。  お諮りいたします。  会議規則第5条の規定に基づき、本定例会の会期は本日12月2日から12月11日までの10日間としたいと思いますが、これに御異議ありませんか。               異   議   な   し ○議長(梅田修作君) 御異議なしと認めます。  よって、議会運営委員長の報告のとおり決しました。  日程第3、町長の挨拶と提出案件に対する説明をお願いいたします。  遠山町長。 ○町長(遠山 寛君) 令和2年12月議会定例会の開会に当たりまして、一言御挨拶と提出しております案件につきまして御説明を申し上げます。  年の瀬となり、何かと気ぜわしくなってまいりましたが、議員の皆様には公私とも大変御多用の中を御出席賜り、厚く御礼を申し上げます。また、平素から町政の運営に当たりまして、御理解と御支援をいただいておりますことに、併せて御礼申し上げます。  新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除されて以降、GoToキャンペーンの実施などもあり、新しい日常の中ではありますが、徐々に社会に活気が戻りつつあったさなか、11月に入り、急激に感染が拡大し、社会経済活動に大きな影響を与えつつあります。また、これからの季節、空気が乾燥し、冷気も増し、季節性インフルエンザの流行に対する備えも必要となってまいります。  町民の皆様には、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策に十分御注意いただき、改めて国が推奨する新しい生活様式の実践に御協力いただきますようお願い申し上げます。  町といたしましても、緊張感を持って町内の状況を注視し、町民の皆様の生活と健康を守るため、全力で取り組んでまいりますので、議員各位におかれましては、引き続き御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。  それでは、本日、提出しております案件につきまして、御説明を申し上げます。  まず、同意第4号は、人権擁護委員の野村道子氏が令和3年3月31日付をもって、任期満了となることから、引き続き同氏を推薦したいので議会の同意を求めるものでございます。  次に、議案第66号は、小中学校普通教室用プロジェクターの取得に係る物品売買契約につきまして、現在、仮契約につき、本契約を締結したいので、議会の議決を求めるものでございます。  次に、議案第67号は、番号法に基づく個人番号の利用範囲に新たな事務を追加したいので提案するものでございます。  次に、議案第68号は、法律の改正に伴い、上郡町介護保険条例及び上郡町後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する必要があることから、提案するものでございます。  次に、議案第69号は、法律の改正に伴い上郡町企業立地促進条例及び上郡町企業立地等を重点的に促進すべき区域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部を改正する必要があることから、提案するものでございます。  次に、議案第70号は、法律の施行に伴い上郡町特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する必要があることから提案するものでございます。  次に、議案第71号から第74号は、令和2年度の一般会計を含めて4会計の補正予算でございます。  以上、同意1件、契約締結1件、条例改正4件、令和2年度補正予算4件、合計10件の案件をここに提出させていただいております。いずれも重要な案件でございますので、どうかよろしく御審議の上、適切なる御決定をお願い申し上げ、御挨拶と提案理由の説明といたします。どうぞよろしくお願い申し上げます。 ○議長(梅田修作君) 町長の挨拶と提出案件に対する説明が終わりました。  日程第4、執行状況及び諸報告を行います。  樫村副町長。 ○副町長(樫村孝一君) おはようございます。  令和2年9月議会以降の主な執行状況につきまして御報告を申し上げます。まず、1の入札についてでございます。本年9月30日、上郡町学校施設長寿命化計画策定業務外3件、同10月14日、大池送水管及び第136号配水管移設工事外3件、同10月30日、橋梁維持工事町道尾長谷西線(気部谷橋)外3件、同11月13日、橋梁維持工事、町道延野皆坂線(新丑谷橋)外5件、同11月30日、橋梁架替工事、町道梨ケ原線(名尻橋)外6件、合計25件の入札の執行を行いました。  2の検査でございますが、本年9月8日に、令和元年度完了、国土交通省道路局所管補助事業等に係る完了検査を受検いたしました。検査実施機関は、兵庫県県土整備部土木局道路街路課及び道路企画課でございまして、検査対象は、町道梅谷鍋倉線に係る薬師橋の下部工工事及び上部工工事、並びに町道上郡川筋線の道路改良工事でございます。  検査結果といたしまして、指示事項はございませんでした。  3の事業(行事)でございますが、本年9月12日、上郡中学校におきまして、上郡中学校体育大会が開催されました。生徒数338名の参加でございました。  以上で報告を終わります。よろしくお願いいたします。 ○議長(梅田修作君) 執行状況及び諸報告が終わりました。  日程第5、議会活動報告を行います。  会議規則第129条に規定する議員の派遣並びに議会活動の9月定例会以降の実績につきましては、お手元に配付させていただいております議会活動報告書のとおりであります。  日程第6、常任委員長報告を行います。  さきの定例会で、会議規則第75条の規定により、閉会中の継続調査審査の申出がありました総務文教常任委員会並びに民生建設常任委員会継続審査等の報告については、お手元に配付しております継続審査報告書のとおりであります。
     ここで暫時休憩いたします。再開は午前10時30分。    (10時15分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (10時30分)  日程第7、一般質問を行います。  会議規則第61条第1項の規定により、通告順に発言を許可いたします。  通告1番、議席2番、本林宗興君に許可いたします。  本林宗興君。 ○2番(本林宗興君) 皆さん、改めましておはようございます。議席番号2番の本林宗興でございます。ただいま議長より許可がありましたので、通告書に基づいて一般質問を行います。  質問に先立ち、一言御挨拶申し上げます。  まずは冒頭に、私自身が8月15日、新型コロナウイルス感染症に感染したことに対し、町民の皆様をはじめ、関係各位の皆様方に多大なる御心配、御迷惑をおかけしましたことに対し、この場を借りておわびとお礼を申し上げます。  しかしながら、感染予防等の徹底を行い、行動範囲を必要最小限にとどめていても、感染してしまう可能性が高いのがこの新型コロナウイルスの特徴です。幸い、私の場合は、全く無症状であったことは不幸中の幸いと感謝しているところであります。  新型コロナウイルス感染症も第3波の拡大期を迎え、全国でも感染者総数は約15万人にものぼり、死者は昨日付で2,200人を超えています。今回の第3波は、第2波と違い、あらゆる年代での感染が見られます。第2波では、20代から30代で軽症者等が多かったものの、第3波では高齢者、持病のある方々にも広まっています。このことから、重症者数の増加による重症者病棟使用率が高いことも医療崩壊の危険性をはらんでいます。  また、兵庫県に目を向けてみますと、感染者総数も昨日付で5,700人を超え、最近では1日当たり184人もの新規感染者が出ています。また、重症者病棟使用率も大阪府に次いで非常に高い数値を示しています。全国的に見ても、都心部から地方郡部への感染が広まっています。また、近隣市町でも感染者が増え、当町所管の赤穂保健所管内でも、39人の感染が報告されています。  これらを考慮すると、いつ誰がどこで感染してもおかしくない状況であると当職は考えています。  そこで、今回の一般質問は、新型コロナウイルス感染症対策を伺いたい。  1番目に、新型コロナウイルス感染症患者等に対する誹謗中傷、差別、風評被害等に対する対策を伺いたい。当町においては、学校教育、社会教育ともに先進的な町と思っていましたが、赤穂保健所管内でも差別的な事案が発生しており、見解を伺いたい。  2番目に、コロナ禍の中での預かり保育等の施策を伺いたい。学校や、こども園等に感染者、または濃厚接触者が発生した場合の対応、対策を伺いたい。また、長期休園等の場合、保護者は休業を余儀なく強いられる場合の生活救済支援等の施策についても同時に伺いたい。  3番目に、感染拡大阻止経済再生施策を伺いたい。第1波、第2波を踏まえ、各施策の多くは地方創生臨時交付金等の財源で取り組んでおられるが、上郡町独自の施策等を伺いたい。  4番目に、新型コロナウイルス感染症終息後の財政施策を伺いたい。法人や個人所得の減収や感染症対策における町税等の徴収猶予措置などにより、税収等の減少が見込まれる中で、どのような財政運営を考えておられるのか、伺いたい。  いずれの質問も重要かつ緊急性を要する質問ですので、明朗かつ簡潔に答弁をいただきたい。  以上、壇上よりの質問を終わります。再質問は指定された席より行いますので、一問一答式で具体的な答弁をいただきたい。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) 人権教育としての立場から、コロナ禍における差別防止にどのように取り組んでいるかということについて、現状を御説明させていただきます。  地域における人権教育活動につきましては、例年は自治会人権学習として実施しているところでありますが、今年度は感染拡大防止の観点から実施できていないのが現状であります。ただ、一部の公民館から人権学習に係る講師派遣の依頼がありまして、その際には、他の感染症、具体的にはハンセン病等による差別問題というのはこれまでもありましたので、それと関連づけながら、コロナ禍における差別問題解消における学習を実施しているところであります。  また、ケーブルテレビホームページ等におきましても、そういった啓発は行っているところであります。また、学校における人権教育の取組につきましては、コロナ問題に特化するのではありませんで、人権意識を持った人間に成長するための学習に取り組んでいるところであります。具体的には、道徳の授業での学習はもとより、あらゆる機会をとらえまして、学校の教育活動全体の中で児童生徒に対して、一人一人が相手を思いやることができ、困っている子に対して手を差し伸べることができる。みんなで支え合える集団を作っていくことの重要性を伝えているところであります。  いじめや差別の早期発見の取組といたしましては、個人面談の機会の拡充や全校児童生徒アンケートを定期的に実施いたしまして、事案を発見後、速やかに対応できるように、現在取り組んでいるところであります。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 私は先ほど前段でも述べさせていただいたように、8月15日、感染対策がしっかりしていなかったのか否か、これは私が判断するところではございませんが、不徳の致すところとし、感染症に感染しました。ところが私は選挙で選ばれた公人ですので、どのような誹謗中傷を受けようとも私は何も思いません。ところが、私も家族もあれば、それから仕事のほうの関係者がいます。この中で、赤穂保健所管内で、かかった家庭に、あの家に近寄ったら駄目よとか、それから兄弟がいらしたら、あの子と遊んだら駄目、あの子は汚いですよというような案件が出てきたのです。  私は、上郡町は学校教育、人権教育とも前段で述べさせていただいたように、非常に進んでおると、私どもは自負しておったのですが、人はうわさが好きだということはよく分かります。しかし、そこまで深刻な話になっておるとは思っていなかったのです。今、課長から答弁をいただいたのですが、さらなる人権学習、社会教育、学校教育を含めて、さらなる啓発が必要だと思うのですが、教育長、この辺の見解はいかがでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 教育長。 ○教育長(三木一司君) 連日、先ほど本林議員が言われたように、感染の拡大、重症者の増でお亡くなりになられた方が増と報道が出ておるところであります。うちの町も重症者になりやすい高齢者の方の比率は多うございますし、基礎疾患をお持ちの方もたくさんおられますし、長所でもありました3世代同居なども非常に多いのですが、家族家庭内感染なども多くなるような、うちの町でこれが多数発生したり、集団で発生したりすると、その対応に非常に困難が起きる。また、医療体制や医療従事者の確保等についても非常に厳しい、そういう状況下にある。こういう状況下の中で、誹謗中傷したり、風評被害を出したところでどんな意味もない。ここは本当にみんなが力を合わせて助け合って、そしてこのコロナ禍を乗り越えていく。そういうことを最重点に取り組んでいかなければならない重要な時期になっておる。  学校教育においては、今検温チェックを徹底させております。まず、家を出てからではなくて、家を出る前にきちっと自分の基礎体温をもって、これはおかしいと。ちょっと高い、ちょっと気分が悪いということが分かると早期発見して、早期対応が取れるようになる。この徹底を図っております。そして、それは児童生徒本人だけではなく、家庭も、そして地域もそういうことに非常に関心を持って、それこそ人の気持ちが分かる、皆で助け合ってやっていく、そういうまちづくり地域づくり、人づくりの一環になっていくように進めていきたい。  それから、あの子と遊んだら駄目よとか、こうしたら駄目だというのではなしに、これはうちの町の人権教育にさらによく理解していただくような、そういうことも町当局のほうと考えまして、いろんな形で出していきたい。これは未来を担う子どもたちにとっても大きい、大きい、試練でもあるし、取組でもあると思う。ぜひとも子どもたちも率先して、地域の方、御高齢者の方と力を合わせて、これを乗り越えていけるような、そういう取組をしっかりとやっていきたいと考えております。  以上です。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 教育長、答弁いただいたのですが、この中で、先ほど教育長の答弁にもありましたが、どちらかというと親とかおじいさん、おばあさんが子どもにあそこへ近寄ったら駄目とか、そういうふうに思っているのです。人権というのはそういうものではないと思っておりますので、子どもが親から言われれば、してしまうという観念があると思うのです。ここのところを教育長、再度徹底するに当たりまして、答弁いただけますか。 ○議長(梅田修作君) 教育長。 ○教育長(三木一司君) まずこのことは、新型コロナウイルスを正しく理解して、そして正しくおそれ、予防するということで、これは毎日全領域の中で学習している子どもたち、または中学生や高校生がそういうことを言われる、理解されておられない方にそれは違いますよと。そうじゃないですよと。これはこういうふうにしていくことですよということを話していく。伝えていくような。そういうこともうちは地縁、血縁、親戚者は非常にたくさんおられる。正しいことをきっちり発信させていく。そういうことも大事ですし、それから高齢者の方も、ああそういうことなんだということをちゃんと理解していただけるような、そういう報道方法を、そういうことも進めていく。先ほど言いましたように、誤解しているようなことがありましたら、早急に改善させていくということはしていかないといけないと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) それでは、現在、当町として、現時点でコロナウイルス感染症への誹謗中傷、差別などに対して、どのような取組を町として行っていますか。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) 現時点の対応としましては、ホームページ上における新型コロナウイルス感染症関連情報に当然、感染予防の呼びかけはもとより、新型コロナウイルス感染症に関連する人権への配慮についてということで、コロナウイルスについては、誰でも感染する可能性がある病気だということも併せて掲載し、住民の方々への人権配慮を呼びかけているところです。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、私は人権配慮の呼びかけを否定するのじゃないのですが、誹謗中傷、差別の抑止として、町長御自身がもっと強いメッセージを出していくのが必要じゃないかと考えるのですが、町長、ここはどうですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) このことにつきましては、今、教育長が答弁したとおりだと思うのです。発生を抑止することが重要だと考えておりまして、特に、2年前には、「まんぷく」という番組で、人に優しい町として上郡町を紹介されました。そういったことを広めていければと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、風評被害、誹謗中傷が怖いのが、あえて言いませんが、兵庫県で第1例になった家庭は引っ越しされたんです。私はこの問題を取り上げたのは、もう1つ、岩手県が感染者が長いこと出なかったのです。それで、第1号が出た。この家が物すごく落書きまでされて、ということになったんです。  このときに、岩手県知事は報道各社を集めて、強いメッセージとして、これは人権侵害、刑法にも違反するんだというところまで踏み込んで、そういうことをやめてくれと言ったら、全部は収まらなかったのですが、一応収まったのです。だから、町長が一番先頭になって、もっと強いメッセージを発信していくべきじゃないかと思うのですが、町長、どうですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 議員の言われるとおりだと思います。この議会を御覧になっておられる方にもぜひともその意思は伝えたいと。本当にあってはならないことだと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 再三になるのですが、もう一個風評被害で言いますと、県内のこども園、保育所が陽性者が出たわけではないですよ。濃厚接触者が出たので、3日間なら3日間、休みますということで、PCR検査が陰性でした。ところが、園児が返ってこないということで、こども園の運営自体が侵されたという例もあるのです。こういう例を見られて、町長はどう思われますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 我々は、報道関係からいろいろな情報を頂いております。本当に自殺者が増えたり、いろんなことが起きております。上郡町ではそういったことは、できるだけ起こらない町にしたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、再三になるのですが、日本国憲法では、第11条に人権ということがきちっと明記されているのです。これは誹謗中傷に対しても、刑法の中では230条では、名誉毀損罪。それから231条では侮辱罪ということで、それは刑法にもあるのです。ですから、提案ということで、せっかく今日、報道の方もいらっしゃる。でしたら公式な会見で、たまたまうちはケーブルテレビもあります。大きく町長が前面に出て、明らかな人権侵害になるのだということで、誹謗中傷、風評被害をやめましょうと。ぜひ強く呼びかけていただきたいのですが、町長、いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 私のほうから、そういう発言をするようにさせていただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) その点は、ぜひよくお願いしておきます。先ほど前段で述べさせていただいたように、今、都心部で大爆発が起きております。都心部へ通うここらで言いますと、姫路近郊の方がいらっしゃる。ここら辺の郡部の方も姫路にお勤めの方がいらっしゃる。いつクラスターが発生してもおかしくない状況にあるということなので、ここのところだけはよく業者のほうもひっくるめて、これを阻止するような施策をお願いしたいと思います。  次に、2番の預かり保育の件。 ○議長(梅田修作君) 教育推進課長。 ○教育推進課長(前川武彦君) それでは、新型コロナウイルスの感染拡大により学校や園で感染者、または濃厚接触者が発生した場合、現状の取組と併せて御説明させていただきたいと思います。  保育所やこども園におきましては、国県から事業継続要請を受けたため、手洗い、消毒、換気、健康観察など感染症予防対策を徹底しながら、緊急事態宣言の間から現在まで継続して児童の受入れを行っております。仮に感染症が発生した場合の施設の休園の基準につきましては、学校における基準と同様でございまして、通園や通所する児童、または施設の職員が感染者となった場合、原則として1週間の臨時休業とすることとしております。  その場合は施設の消毒を実施しまして、再開につきましては、保健所の助言等によりまして、濃厚接触者の範囲が判明次第、問題がない範囲で再開することとしております。  休園や休所時の預け先でありますが、ファミリーサポート等が考えられるのですが、この事業は事前の登録や利用者等の調整等が必要でありまして、現実的には、その場合は家庭で見ていただく必要が生じるということでございます。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 町長、この中で、今教育推進課長から答弁をいただいたのですが、見えない中で、原則1週間とか、そういう程度ではないかと思うのですが、長期化したときに、親御さんが預けるところがないとなったら、保護者がどちらか休まないといけない。所得が減少する。そうしたら家庭としてできないという、生活支援ですね。そういったことを町単独で事業として考える予定はございませんか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、学校園の休業につきましては、インフルエンザ流行による学級閉鎖等の事案においても生活支援等の実例はありません。このたびの新型コロナウイルス感染症における生活資金に対する支援におきましては、社会福祉協議会の緊急小口資金や総合支援資金の貸付け等を利用していただければと考えます。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 先ほどの1番との関連で思うのですが、ちょっと言っておきたいことがあるのです。コロナウイルスに感染すると、保健所が来て、家じゅう消毒して回ってみたいなイメージを皆さんお持ちじゃないかと思っているのです。実は全く違いまして、一応、西播磨県民局、赤穂保健所のほうから、まず陽性反応が出ると72時間の入院勧告が出ます。その時点で、就労制限というのをかけられます。学校へ行ったら駄目ですよ。仕事したら駄目ですよ。入院しておいてくださいよということが縛られるわけです。その間に、ほかの家族が残られていたら、家庭内感染が起こるので、接触するところなどを御自身で消毒して入院に来てくださいというシステムなんです。  だから、さっきの風評被害のところに戻ってしまうかもしれないのですが、何か感染者が出たら、消毒液を持って白い服を着て、消毒に来るのだ。そこはばい菌まみれなのだみたいなイメージと思うのですが、考えてみたら、インフルエンザのときにそんなことをしますかということです。インフルエンザの場合は予防薬も治療薬も確保されているのですが、コロナの場合はそれが確立されていないので、みんなイメージが物すごく膨らんでいると思うのです。  そういったことから、在宅ワークもそうです。サラリーが得られないとなったときに、町独自の何らかの支援策を打ち出す必要性があるのでないかと思うのですが、町長、ここはどのようにお考えですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 現在、税の猶予とか、そういったできる範囲のことはやっておると思います。ただ、町独自の財源を持ってどこまでやれるかということは、検討に値する案件だと思うのですが、少し時間を頂きたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) ちょっと方向を変えます。先ほど答弁いただいた社会福祉協議会の緊急小口資金や総合支援資金、これらのものというのは、例えば、困ったときに、申請してお金が下りてくるまで、どれぐらいの時間を要するものですか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 詳しくは、私のほうでも把握はしていないのですが、制度的には県の社会福祉協議会のほうが貸付の基になると思います。市町の社協が受け付けて、県のほうに申請して、そこから資金が下りてくると。どれぐらいの時間がかかるかというのは私は把握していないのですが、制度的にはそういう制度なので、やはり1週間以上はかかるのではないかと。あやふやな答弁で申し訳ないのですが、そのようなことだと思っております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 何でこのようなことをお尋ねするかといいますと、政府がやられた10万円の給付金、これも額が多い、少ない、いろいろ議論はあります。ところが手元に届くまでに、非常に当初のほうはかかった。もっと言えるのは、御商売人さんのほうの応援資金です。これも届くまで物すごく時間がかかったというところで、この制度を使ってくださいという形になっても、そこへ時間がかかってしまえば、破綻してしまうということが1つ考えられるので、ここら辺は町長、政策提言として申し上げるので、早急なる対応ができるようなシステムにしていただいて、町が代替えででもお支払いしますというような形を一度考えていただきたいと思います。  続きまして、3番の質問をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 感染拡大防止と経済再生策を問うというところでございますが、新型コロナの感染拡大防止と経済対策におきましては、御承知のとおり現在、地方創生臨時交付金等の財源を中心に取り組んでいるところでございます。町独自の取組ということでございますので、主な事業としましては、まず1点、感染拡大防止と予防対策におきましては、公共施設感染予防の対策用備品の整備であったりとか、児童生徒と教育環境の整備事業、学校公共施設感染予防対策事業、それに加えまして、移動手段として使っていただいております公共交通事業者への感染対策に関する特別支援事業、それから、2点目、生活支援経済対策としましては、妊婦の妊産婦支援給付事業、こども生き活き応援事業、ひとり親家庭応援事業、並びに事業者経営継続支援事業等があります。  新しい生活様式への対応としまして、公共施設のネットワーク機器の整備事業、通信環境整備事業、オンライン学習の環境整備事業といったものを現在、取り組んでおります。感染症に関しましては、感染予防、防止対策、経済対策、生活支援など必要な財源確保を国等へも要望しつつ、状況等に応じて的確な施策であったりとか、事業を講じていきたいと考えてございます。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 企画政策課長から様々な事業があるのだという回答をいただいたのですが、私が言いたいのは、感染拡大阻止と経済再生というのは背中合わせの話なんですね。経済を回せば、コロナ感染者は増えていく。コロナ感染者を減らそうとすれば、どうしても時短営業であるとか、あるいはせんだって国がやったように、緊急事態宣言ということをやると経済はとまってしまう。これはアクセルとブレーキの話です。これを両方使い分けていくというのは、国があって、県があって、上郡町はここにあるわけですが、そういうシステムではなしに、もし緊急になったときに、様々な上位団体からの補助が出るものを待たずに、町単独で例えば、財調を切り崩してでもここは手当を出さないといけないという状況が出たときに、町長、そこまでの判断をされるおつもりはありますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、上郡町においての感染拡大の状況を踏まえてのことだと思います。現状では、なかなかそこまで踏み込んでやれるかということは、慎重に考えなければならないと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 当上郡町、近隣赤穂、相生、たつの、ここらへ爆発的な感染が来ないことを祈る。これは一番正しいことで、一番いいことだと思います。しかしながら、やはりこれらはあくまで爆発したときのことを想定して動いておかないといけないと思うのです。慎重にいきたいというのはあるのですが、いざというときには、動ける。財調を崩してでも、町単独の支援を考えるというようなことを町長、事前に、これを使わなかったら、それが一番ありがたいことです。でも使わざるを得ないような事態を想定して、緊急性、それから危険性を十分認識しながら、事前に構えておくということは必要なんじゃないかと思いますが、町長、再度いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、そういった事態にならないことを望みますが、最終的にそういう判断をしなければならない時期が来たら、そうせざるを得ないのじゃないかというふうには思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 私は6月定例会でもコロナのことを一部触れさせていただいたのですが、大分、当初よりは症状のことも経済のことも様子が何となく見えてきました。第3波になってきましたので。だから、対応は幾分か当初よりはしやすくなっているのではないかと思うのですが、時間がかかったら駄目なんです。例を出すと、ふだん、コロナになる前に、私は財政の問題をよく質問をさせていただきました。その中で、コロナになった最初の情報があまりないときに、佐用町さんは、国、県の支援を待たずして独自の策を先に打ち出しました。そういったときに、うちの町としては、財政状況が悪いのが重荷になっているから独自策が打ち出せなかったのかなと。こう思ってしまうのですが、町長、この点はいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) よその町のことをあまり言いたくないですが、佐用町には災害のときに頂いた基金があったと、それを利用したというふうに聞いております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。
    ○2番(本林宗興君) 再三になるのですが、こういうのが感染爆発になったりしているというのは、なってほしくないです。ならないように、予防策を十分積上げないといけないのですが、これを見てみますと、昨日、東京都もGoToを外すや外さないや、結局最終的に自粛要請というようなことになった。これは本当にアクセルとブレーキの世界なので、一番難しいのです。これは共産国のような国でしたら、当然強制的にマンションなり家に缶詰めにしていた。感染はなくなると思います。でも多分、商売人は皆潰れると思います。でも日本はそうじゃないのです。  だから、第2波のときは、先ほど前段で言いましたように、割と若年層がかかった。中等症以上が少なかった。軽症者、または無症状が非常に多かったということで、GoToに踏み切った。かねてから言われていたインフルエンザとの時期の重なり、それから前もって予期しておりました、冬になるとコロナウイルスの病原菌が長生きしてしまうというようなことで、感染率が高くなる。これも想定していたのですが、いざ蓋を開けてみますと、これから本当に寒さを迎える前に、第3波が来てしまいました。  昨日、テレビを見させていただいていますと、東京都知事と総理大臣がやりとりした。中止にするのか、自粛にするのか。これは一番難しい判断だと思います。  だから、町長、ここのところは6月定例会でも言わせていただいたのですが、どちらに舵を切って動いても、100人が100人求める答えなんてないのです。先ほど言いましたように、病院関係者から言えば、完全隔離してでもコロナを封じ込めてくれというのが病院関係者の答えだと思います。ところが商売人は、私らは飯が食えなくなるから、それだけはやめてくれと。ある程度の時短営業、そこらも協力するのでやってくれと。ですから、ここのところは町長、ぜひどちらの答えを出しても、100人が100人、必ず満足いく答えがないので、そのときは執行権者である町長の判断。それこそ誹謗中傷を浴びようが、町長も公職ですので、やっていただきたいのですが、その思いと覚悟は再度いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今朝の朝刊に大きなチラシが入っていたと思います。商工会、町内の店舗で買物をしてくださいと。ああいったことにも町のお金も少し入っております。議員の質問とはちょっと異なる答えになってしまったかも分かりません。ただ、財調を潰すということについては、僕は慎重にしないと駄目だと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 再度、町長、ここは最終最後は財調ぐらいしか使うものはないと思うのです。だから、使わないように持っていく。これは当たり前のことです。慎重になる。これもいいことです。町長、再度、最後の最後は町独自でやるときに、そこへ手をつける腹をお持ちかどうか。再度、答弁をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) そこまでなれば、やむを得ないと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 次の4番の終息後の財政状況をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 財政管理課長。 ○財政管理課長(前川俊也君) 財政状況につきましては、新型コロナウイルスの影響によりまして、町税収入の減少を見込んでおります。本年度、歳入の減少への対応としましては、決算見込みの状況によりまして、減収補填債、また、猶予特例債の活用も検討したいと考えております。  今後も町税収入等の状況に応じまして、計画されております事業の進度調整等も視野に、令和2年度決算において達成見込みとしております実質公債費比率18%未満など、健全な財政運営に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これは財政管理課長のほうから御答弁いただいたのですが、町民の皆さんは御存じで、さきの総務文教常任委員会の継続審査の中でもこのような報告はいただきました。一応、これぐらい税収が下がってくるのではないかという推定も表示いただいて、審議しました。しかしながら、町長、第3波で上がってきたものですから、下方修正をかなり余儀なくされる方向が出てくるのではないかと思うのですが、町長、この点いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 財政管理課の中でいろいろ議論をしていただいております。そういった見込みに応じて、相談に乗っていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これは何で言うかというと、要は、今政府が先ほど言ったように、国がアクセルとブレーキを一遍に両方踏むという施策に出ています。GoToも自粛、だけれども当初のような緊急事態宣言も出せないという状況です。たまたま三連休がありました。これらの影響が出てくるのはここ2〜3日ぐらいじゃないかと。テレビなどの論評を参考にさせていただくとそういうことだと思います。  これが、ある程度、収まれば、町長が言われたようなことで行けるかと思うのですが、歯止めがかからなかった場合に、下方修正どころかもう再度、見直さないといけないという状況が出てくると思うのですが、この点はいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 予測の段階ですが、我々が一番大事なことは、上郡町の財政を潰してしまったらどうしようもないので、先ほど課長が説明したように、既にやることが決まっている事業であっても、少し先に延ばすとか、できる限りのことは考えてやっていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これも先ほどの3番とかぶるかも分からないけれども、財政課長から答弁があった、減収補填債、ここで今のところ対応するつもりで財政健全化も進めていくという回答ですが、こちらも減収補填債ばかり当てにするという状況でとまるかどうかというのは、私は甚だ疑問なんです。国のほうも、コロナの補正予算20兆円再計上しようとしています。行く先が見えない話なので、仮定の話ばかりをしていてもいけないのですが、先ほどと一緒で、これも減収補填債は追いつかない等々のことがあったら、全体的に修正をかけないといけない。最後に頼りになってくるのは、財政調整基金、財調じゃないかと思うのですが、町長、ここらは再度いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 基本的に財政調整基金はそういったときのためだと考えております。ただ、兵庫県も2,000億円の減収に対しては、先ほどの減収補填債を使うということは新聞報道でありました。できることは先にやって、財調については一番最後の手段にしていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 県も国も第3波の影響に向けて、いろんな補正予算を組んでいただいています。ところが、私が言いたいのは、それで追いつかないような事態も腹の中に想定しておいてくださいよと。そうじゃないと、いざとなったらどうしようということでは困りますので。そうなってくると、やはり先ほど町長が佐用さんの例を言われた、あそこは基金がいっぱいあったからだという答弁があったのですが、常日頃からこういうときのために基金を積む、財調を積むというのは必要だと思いますので、ここのところはしっかりとお願いしたい。  再度、財政調整基金にも手をつける腹は最後に持っておいていただきたいと思うのですが、その覚悟をもう一度答弁いただけますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 財政調整基金というのは、そういうときのためにあると。ただ、残念ながら上郡町は非常に残高が少ないので、大きなことはできないと思いますが、そういうときのために使えればと思います。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) これで、通告書に出させていただいた質問は全部終わらせていただくのですが、再度、私、感染した立場から、町長に御助言させていただいて、町長が強くアピールしていただきたい。皆さん勘違いされているのは、当初の頃は陽性反応が出ましたら当然、入院隔離を受けます。2週間後、PCR検査を二度受けて陰性が出てから、それから解除されるというシステムでした。  ところが今は、感染した日から10日目、私の場合でしたら、8月15日にPCRを受けて、17日に陽性と判断されました。15日からカウントして10日目、この時点で就業制限の解除証明書というものが公に出てくるのです。いわゆる、赤穂保健所、もう1つ所属でいえば、西播磨県民局がこれを公に認めているのです。これを軽症とか、中等症、体力の弱体化、そこらがある場合は、体力の回復期間として、家庭療養してくださいよということが出てくるのですが、先ほどの今回の質問の1番でも言ったように、出てきても、それから感染するのじゃないか。だから近寄ったら駄目ですよとか、そういうことは言わないように声を大にして言っていただきたいのです。  もっと法律的に言うと、取りあえず入院勧告というのは72時間です。ですので、3日間だけなんです。その時点で無症状の方は県が借り上げているホテルに移動する。私の場合は、年も年なんで、血液検査をした場合に、若干脂質異常等が見られたと。いつ症状が出るか分からないので、入院でそのまま10日間過ごすと。発症してから10日間過ごすということです。だから、無症状であったら、自信があればそれ以上は何も問題ないです。あと民間企業であれば、雇用先が判断することです。出社してもいい、出社しなくても。だからそこは感染しないのですよ、大丈夫なんですよということを町長、声を大にして発してほしいのです。  これは例えば、町長、インフルエンザで出て治ったら、インフルエンザだったら、皆さんうわさしますか。どちらも同じく感冒系、肺炎を起こすような症状なので。最後によく申し上げておかないと、大分インフルエンザと一緒のように、ある意味慣れてしまえばいいと思うのですが、これは例えば、飲食店だったら、多分風評被害で潰れますよ。今現在、コロナの第3波が来る中で、一番影響を受けているのが旅行業界、飲食業、当町は私が感染する前まで感染者がいない中でも、やはり自粛していただいた。飲食業には、かなり影響が出ているのです。ここらに対して、風評被害と並行して、財政も回していくということ。それから各種手当等もやっていくということを、最後にもう一回、町長の強い思いのたけを答弁いただけますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 先ほど議員の体験ありがとうございました。ただ、何もかも町が単独でできるかといったら、僕は限界があると考えておりまして、国県の施策を先に優先してやっていただいて、その次だというふうに自分は考えております。 ○議長(梅田修作君) 本林君。 ○2番(本林宗興君) 私も町単でできることといったら限られてくると思います。今のところさきの委員会報告でも影響額は1,500万円ぐらいと。例えば、税収猶予などの関係で出ているのは1,500万円ぐらいだということで、町長の御意見も私もよく分かっております。しかし、国は国、県は県で、いろんなことを考えていただいています。しかし、それにあぐらをかいていたらいけないのじゃないですかと。いざとなったら、町が先に国や県の声を待たずに動くということを町長、よく肝に銘じていただいて、先ほど、町長答弁の中にも最悪の場合は財調に手をつけることも考えると御答弁をいただきましたので、そのことだけは良くお願いしておきまして、私の一般質問を終わらせていただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 通告1番、議席2番、本林宗興君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時。        (11時20分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (13時00分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告2番、議席1番、松本じゅんいち君に許可いたします。  松本じゅんいち君。 ○1番(松本じゅんいち君) 皆様、こんにちは。1番議員の松本じゅんいちです。議長の許可がございましたので、通告に基づき一般質問を行います。  皆さん、大変です。何が大変か。1つは新型コロナウイルスの件です。一旦収まっていたかと安堵していたコロナの件は、GoToトラベルを発端に感染者や重症者が過去最高などの状態が続いています。  一方、多くの町民が不安を抱いている産廃最終処分場計画です。この計画は、町の将来にとっては大変重大な問題です。県は計画を前に進めるため、県の立場で町に意見照会を求めてきています。どちらも上郡町民にとって関わりがあり、現在、未来において町民の健康や生活に直接関わる共通の案件です。産廃問題は、事業者も県も対策尽くされた施設のように表現されているようですが、その実態は健康被害を招く廃棄物の搬入や事業者任せの管理運営、さらに過去にない天災地変の多発などから、町民の不安を払拭させるにははるかに及びません。そこで私はこのような現状を踏まえ、上郡町に住んでいる私たちを中心に、居心地の良い、そして安心できる町を目指して、大きく分けて3つの質問を取り上げました。  1つ目のテーマは産廃処分場計画と町長の政治姿勢を問うです。  その1つには、6月3日付で県から産廃計画の事前協議書の照会がありました。県は、提出の期限を示していません。町民の将来に関わる重大案件であり、慎重に検討するために時間がかかります。町はなぜ回答を急いでいるのですか。  次の2番目、多くの町民が健康被害や風評被害の不安を抱えている産廃計画について、町長は諸問題をどのように受け止めていますか。また、将来にわたり町民に安心感を取り戻すためにどのように解決するおつもりですか。  次に、大きな2番目のテーマです。  職員の不祥事件に対する町長の政治姿勢を問うです。その1つ。綱紀粛正されたと安堵した町民が多かったはずです。ところが11月にまた不祥事件が発覚しました。まだ隠れた不祥事件があるのではないですか。  2つ目、これまでの職員教育については職員の気骨を高めるためにも大切でありますが、過去を含め、原因究明が徹底されたか疑問に感じます。不祥事撲滅に対する町長の覚悟と具体策をお伺いします。  3つ目、マスコミによる再不祥事件報道以来、広範囲の人から当町の評価を問われています。払拭するため、町長の取るべき具体策と展望をお伺いします。  大きな3つ目は、就任7年目の町長にお伺いするです。  1つ目、就任してから7年が過ぎましたが、御自身の評価点は。そしてどんな課題がありますか。  2つ目、残り半年余りの任期で目指すものは何ですか。  3つ目、3選へのお考えはいかがですか。  質問項目は以上です。具体的な質問は指定された席で行いますが、町長の適切なる回答をお願いします。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、最初の質問ですが、自分としましては、回答を急いでいるつもりはありません。6月の事前協議書における意見照会を受けて、有識者会議の提言を経て、庁内で審議した上で、県に回答する流れから考えれば、年度内の回答は時期として早急とは考えておりません。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 年度内というのは、これは考え方としての月はいつのことを言われているのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 年度内というのは、来年の3月末というのが我々は年度ととらえております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 前に、町長はこれを提出したりする場合は、議会にも諮ってというお考えがあったように思うのですが、その点、この扱いはどういう形でするのですか。議会を通じるのですか、通じないのですか。直接県に提出するのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 委員会に相談してになると思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 議会の委員会に諮ってということですか。 ○議長(梅田修作君) 町長 ○町長(遠山 寛君) ちょっと間違いました。委員会に説明をさせていただくということです。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 次に進みます。ところで、実は県のほうも最初に30年に事業者から計画の提出をもらっているのですが、その後、1年ほどの間に事前の照会みたいな形で項目がありました。その中で、上郡町は非常に言い方は悪いかも分からないけれども、薄っぺらいような回答をされていましたが、赤穂市の場合は非常にたくさんの項目について網羅していたのです。それでかなり時間を使って、そして今度今年の6月3日に改めて今回、照会に来ているわけです。そうしたら、県もそれなりの時間を尽くしているのに、上郡町もそれだけ時間を使う必要があるということから、もっともっと時間をかけていいと思うのですが、そういう余裕についてはいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、県が事前協議書を1年間手元に置いておったという理由は、私には分かりません。ただ、6月3日に県から照会がありまして、普通の我々の業務から考えれば、先ほど説明したように、年度内に返すということは別に意識的に早くしているというふうには考えておりません。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 提出された資料については、私は議会で事務局から貸してもらったやつを机の上で見るということになるのですが、それは書類上のものですね。しかし、現地では例えば、漏れないようにシートを敷くという場合でも、水平な場所でシートを敷く場合と、こういうふうに崖のような深い谷のようなところと全然環境とか、施工の方法が違うと思うのです。そういったこととか、現地にどういう寄生植物とか動物がいるかということも分かっていませんわね。そういったことも含めて、きちっとした回答が今の状態では出せるのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 環境アセスについては、有識者会議の中でも議論されているように、今の事前協議書の中には触れられていないということです。だから現状で、有識者会議でそこのところは議論されていないと思います。  もう1点、シートの工法の話につきましては、先日の有識者会議の中で、かなり突っ込んだ御意見が交わされたと承知しております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) シートのことを言われましたが、シートはあれの書類に書いているのは、比較的平たんな場合の工事をするということです。ところがこういうふうに傾斜になっている部分に重い、長いシートを垂らして、それで両側からつないでいく。それは非常に傾斜も厳しいし、工事するのに非常に手間がかかるのです。そういったことがこの間では出ているように思いません。そういう点、ちょっと町長の御判断が甘いのではないかと思うのです。現地もきちっと見ながら、そういう判断するということについては緩すぎるのではないかと思うのですが、その点、どういうふうに反映していきますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、有識者会議には意見を求めるという立場でありまして、同じ席にいて感じたことが違うかも分かりませんが、今の意見につきましては、3人の委員の方からいろいろな専門的な意見があったというふうに自分の中では記憶をしております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) ちょっとシートのことで、シートを隣と密着させるということについての具体的な方法を御存じですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) その専門的なところが私にはよく分からないので、有識者会議の中で委員に意見を求めているということです。自転車のタイヤの話とか、それから沈殿、六甲山が年々上に上がっているとか、そういった具体的な話があったというふうに自分の中では記憶しております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 今の回答では、はっきりと言って、実際技術的なことを理解されていないと思います。だからそういうことからしたら、今後の進め方を問うのですが、専門家委員会というのはまだ引き続き何回かやっていく予定ですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今、私が聞いているのは、座長と座長代理のお二方で有識者会議の3回の内容をまとめると聞いております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。
    ○1番(松本じゅんいち君) はっきり言って、それでは満足できません。そういう立場で、将来のことを決めるという。そういう技術的なことも含めて、任せきりだけではなしに、自分たちもどういうふうになるのかというのを現場も見ながら、もっともっと真剣にやらないといけないと思うのです。ということは、会議を開かないといけないし、それから現地もきちっと把握しなければいけないということですが、いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 有識者の委員の方々が御自分で決められたということで、現地の案内は我々求められればする予定だったのですが、委員の方々から必要ないということで、現地の視察はしていないというふうに聞いております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) やはり答えを出すということは、町が主体的にならないといけないはずです。町がこういうことを検討してください。これで大丈夫ですか。町民がこういうことを不安がっているのですが、それはどう解釈しますかということが検討されなければ、極端に言ったら、形だけのものになってしまうのじゃないですか。そういう点はいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 一番最初に御答弁させていただいたように、出していただいた意見を、庁内でもう一度審議はします。それでまとまれば、県のほうに回答していきます。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、今言った座長と副座長のまとめだけでなしに、進める可能性があるということですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 同じ席で同じ話を聞かれていると思います。お二方に一応まとめていただきますが、各委員会の先生方にもその内容を確認していただいた上で、我々のほうに意見照会の結果がいただけると考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それぞれの有識者の委員の人にも反映させて、それからするという考え方で、その進め方によって変わるという解釈でいいですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 内容を把握されていないと思うのです。何遍も同じことを話しますけれども、座長と副座長の間で一応、意見をまとめた上で、それぞれの委員の方にその内容を示して、確認をしていただくということです。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 町長はそういうふうに答えるかも分からないけれども、町民にとっては、そんな形で現場も見なくて、実態がどういうふうになるのかということも把握できない状態で、それで町民たちが不安に思っていることが解決できるのかというふうな不信が募ると思います。恐らくそれでは町民には理解できないことだと思います。  それで次に変わりたいのですが、意見照会について、6月3日付の意見照会があるのですが、それについては紛争の予防と調整に関する条例に係る事業計画事前協議書についての照会です。それで、この中に下記の3項ということで書類を頂いているのですが、その中に周知範囲とか、周知方法とか、生活環境とか、そういったことがずっとあるのですが、これの解釈をどう取っているか。ということは、県が上郡町に対する関与とか、義務づけ、このあたりをどう感じて解釈されていますか。  分かりにくいですか。これが法律とか、法令とか、そういうものに基づいて照会があるものですか、どうですかという解釈です。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) ちょっと内容が分かりにくいのですが、この後、まだ廃棄物処理法に基づく手続、あるいは紛争条例とか、まだ事前協議書というのは、その前の段階の照会なんです。有識者会議に同じように出ておられたと思いますが、意見は一方にまとめられていないと思います。どちらも意見を先生方は述べられておられまして、決して偏った内容にはならないというふうに自分の中では考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私が質問したいのは、委員会の有識者のことだけじゃなしに、県から上郡町にこういうふうなことを意見出してくださいという内容の重き、そういう重要さというのですか、要するに義務づけということですが、それをどういうふうに受け取っておられるかということです。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 県の照会に回答するのは、我々に与えられた権限というのですか。正式に県に対して物が言える立場だと理解しておりまして、第1回目もそういった意味で、きちんと庁内で審議した上で、県にお返ししたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、3番目の6月3日付の県から来ている照会で、3番目にはいろいろ4つの項目とか、なおという形で文章があるのですが、これをこのまま返事するということですか。それともどういう意見を出すおつもりですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 我々としましたら、4つある照会事項があります。それに対して回答させていただきたいということです。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それだけでは駄目なんです、この書類は。なぜかというと、この3番目の照会事項で、これは法律とか、規則で決まった内容で上郡町へ来ているのですか。どういう立場、どういう指令、効果というか、そういった点で規律、法律でどういうふうに、どこにあるかということです。こういう文章。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) これも委員の方から発言があったと思いますが、これは法的な根拠はないのです。事前協議書なんです。だから手続に入る前、兵庫県として、こういう作業を我々に求めてきているということです。法律に基づいてという話ではありません。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それは理解させてもらいました。私もそういうふうに解釈しています。それで、そしたら、これらの項目について、町独自で上郡町民のこととか、上郡の将来を思って、上郡町自体でも意見を出すというつもりですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 有識者会議の中でいただいた意見に対して、我々は異議を言うつもりはありません。ただし、それを参考にしながら町としての回答を考えていきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私は現場も見ないし、現地にどんな植物があるかとか、動物がいるかということも、あの分厚い書類の中では判断できないし、そういう状態の中で、本当に有識者だけの考え方でいいのでしょうか。有識者の方々の考え方は、要するに6月3日付のこの書類を見て、それで私たちは判断したらいいということを言われているのですよね。そういうことからしたら、町長が考えている以上のことは有識者では望めないのじゃないですか。それと、町長もどちらかというと、それが最優先されて、町独自でこういうことが問題がある。こういうことをしないといけないということが出せるのですか。出せるか出せないか、そのあたりはいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、有識者会議は審議を求めている会議ではなくて、専門的な意見を求める会議であります。その結論に対して、我々はそれを受け取って、町民の皆さんにきちんと知らせるということはさせていただきます。まず、意見が出てから我々のほうで、それを受け取って考えるということになります。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それはそれでいいとしても、しかし、我々、町でそういう有識者の意見以上にプラスアルファのことが工程的にも、技術的にも、知識的なことについて、失礼な言い方かも分からないけれども、そういった点が反映できる体制が整っているのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) これも同じ答えになります。3回有識者会議の中で同席をさせていただいて、特に3回目につきましては、非常に我々から言えば、議論がされたのではないかと感じております。特に、委員の構成についても、いろいろな方に入っていただいております。この産廃問題に対して、賛成する立場の方もおられますし、反対する委員もおられます。  そういった方々が、ある程度、議論を出されていた会議ではなかったかと感じております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 例えば、有識者委員会の中で、こんなことを言われていました。マレーシアは水が高いから、下水を浄化して飲んでいるんですよという発言があったというのは御存じだと思います。それは私たちに聞いたら、今現在計画している処理施設などについては、水処理施設については大丈夫だ、いいですよという表現に取れます。そういう考え方の人がいるという中で、本当に町民の声が有識者の中に反映できるのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 申し訳ありませんが、この場で個人の委員の方の意見について、いろんなことをあまり私の立場としては申し上げるわけにいかないと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) この場だけということではなしに、そうしたら、今言ったようなことを町の中から、それをきちっと反論して、こういうことではないですかというようなことも意見に添えて出すことができるのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 最後の座長のまとめ方で、私と同じ話を聞いていると思います。私はその方向でいいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私は町民が納得しないと思います。もっと技術的ないろいろな問題があると思います。そういう点で、やはり有識者を優先するということになりましたが、もっともっと研究して、将来のことですから、意見を出させる必要があると思うのです。  今回は、この4項目とか、その他について、県に出しなさいということになっている。それをこの項目だけに絞るわけですか。それとももっといろいろな考え方も含めて、町民の答えも含めて出すおつもりですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) これも同じ発言になります。3回目の会議の中で、座長、副座長さんがそのことにつきましては、きちんと意見を述べられました。僕はそれでいいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私はいろいろな問題がたくさんあると思うのです。やはりこの項目だけではなしに、いろいろなものの考え方、見方、技術的なこと、そういったことがたくさんあると思うのです。町長は住民の方の質問の中で、有識者の方にも意見を述べさせてもらえませんかという声があったと思うのです。それについては、町長の答えの中に、いや、そういった住民のいろんな不安も含めて、きちっと反映して会議を進めてもらいますというふうに言われていました。それにもかかわらず、この間の有識者の中では、個人的なことは言われないと言ったけれども、ああいう下水の云々という話が出たということは、町長から町民の声をきちっと伝えていないということではないですか。有識者の方は有識者個人個人、単独の意見じゃないですか。町民のことを総合的に判断した意見を出されているとは思いません。いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 同じ話の繰り返しになるだけだと思います。議員と私の間で、全然同じ場に出ていても、解釈の仕方が全く違うとしか言いようがない。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、住民の人たちが有識者の方に、いろいろな問題があるので私たちの意見も聞いてもらいたいんだと言ったら、町長の回答は、いや、それはきちっと伝えて、有識者に出してもらうということになっていたのです。にもかかわらずああいう答えが出てきたということについて、矛盾があると思うんです。矛盾だと思いませんか。私は町長に頼んでいるんです。私は町長に言っているのです。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 本当に何遍も同じ話になります。3回目の会議の締めのところで、座長と副座長がきちんと考え方を伝えました。その考え方で私はいいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 例えば、話は関連ですが、町長が就任されたときとか、町長の新年挨拶などで見たら、上郡町は豊かな自然に恵まれとか、大鳥圭介とか、SPring−8、歴史とか、自然とか、科学といった資産があるすばらしい町だと。それを生かしながら、若者が住みたくなる町、そして高齢者が元気で生き生きと暮らせる町、それとか、豊かな自然や温暖な気候に恵まれ、人情味あふれる町ですとはっきりと言っているのです。そういったことが、今言ったことと私はずれていると思うのです。きちっと町民の声を反映して、由緒ある自然とか、歴史とか、科学館、そういったのを反映していくということについて、私は今の町長の答えではずれていると思うのです。町民のほうに目を向けて、どういうふうにしていくべきかというやつを、有識者の意見が今お話を聞いていたやつでは、なるということから、町長の当選した方針とか、それぞれのときに述べられた意向とずれていると思うのですが、いかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、上郡町については、失礼だけれども、議員さんよりも私のほうがよく分かっていると思います。実際に、事前協議書に対する回答の内容につきましても、座長、副座長さんのお考えを聞きますと、ただ単に4つの項目だけに返答するのではなく、ほかの事項も加えて返答するということを明言されておられました。僕はそこを信頼したいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それはそれなりのいい答えを出していただいたと思うんですが、1つ遡ってですが、項目を照会に来たという位置づけについて、ちょっと確認させてもらう、説明させてもらって、お聞きしたいのですが。  実は、この照会については、町長も言われましたように、紛争条例に入る前の手続ですよと言われていました。紛争条例という、そのものについての考え方ですが、1つは有識者の方の中にもいましたし、それから賛成派の人のチラシにもあったのですが、法律に基づいてそれをクリアしていたら大丈夫だという考え方とか、そういう意見があるのですが、そのあたりについて、法律という解釈の件について、町長はどういうふうに考えられますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) これも有識者会議の委員の方から発言されました。それがきちんとなされる業者かどうか、施工業者によって、それは変わるということをはっきりと2人の委員の方が言われていました。そういったことも法律にのっとってやれば大丈夫かという話ではありません。そういうところまで含めて議論がされたと感じております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) それなりに回答をいただきましたけれども、例えば、こういうことがあるのです。再度改めたような質問になるのですが、2年前の8月に赤穂市民の会の人が県民局長と署名簿を持っていったときに話をされたときに、我々は法律に基づいて判断する立場、法の基準にのっとっているものであれば、建設できる。建設するというのです。これは、今の県民局長もそういうふうに言われるのです。  市民の会のほうから、もし何か問題が発生した場合は、誰が責任を取るのですかと。こういう質問もしたのです。そうしたら、県民局長が例えば施設が破損して有害物質が流出したとして、施設が法律に基づいて建設されたものであれば、どこも責任を問われるところはないとはっきり言っているのです。こういったことの中で、今、有識者の意見を聞くとか、上郡町が意見を出すとかいう事態になって、このあたりをどうクリアできますか。こういったはっきりとした答えができることについて、町長が今前進的な話されていましたが、法律に基づいたらやりますよと言っているのです。そういうことがきちっと言われているにもかかわらず、町長は、きちっと上郡町としての立場として、反論というのですか、意見を出せますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 県当局の考え方については、我々は申し述べることはありません。ただ、これも有識者会議の先生方の意見の中で、工事の管理を誰がやるんだと、監視を誰がするんだという話も出ました。その中で、県と町がやるべきだと。自治会ではできないという話はされておられました。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私はそういう具体的なこともそうですが、実際に、県が法律上、こういうようにクリアしていますよ。上郡町がそれだけ心配しても、それはオーバーしすぎたことですよという可能性がないことはないのです。なぜかというと、この間の有識者会議の中でも、そんなに心配することをどんどん言っても、何年か先のことを言っても仕方がないじゃないか。今現在、この書類で判断したらいいのではないかという、そういう考え方がある中で、町長が言われたことが本当にクリアして町の立場として、県に申立てができるかどうか。それが気になるのです。その点、町長の責任としてどういうふうに反映させていきますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 私ができることは、県に対して、住民の皆さんが不安に思う施設は駄目だということは言えます。そこの確認は誰がするんだと言われたら、県に専門家がおり、我々もそれについて一緒になって確認することは可能だと考えております。  ただ、これは工事ありきではないです。議員の発言の中に県当局がもう認めるような発言をされたけれども、これは全く、まだ現在、架空の話ですから、発言を訂正していただきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 私は勝手なことを言っているのではないですよ。これは書類に、新聞報道にも出ているのですよ。おかしいじゃないですか。そういったことについて、こういう新聞、県民局長が言うから、非常に町民の方が心配しているのです。それに対して、賛成する人は法律にのっとったらいいじゃないか。法律がクリアしたら安全だと言い切っているのです。そこの違いです。それを町長はどこまで主張できるか。私が勝手に言っているのと違うのです。県民局のほうから言っているのです。それを県民局としたら、これは法律上にのっとっているから、検査もしてもいいのです。これでいいのですとなってしまう可能性を物すごく危惧しているわけです。それが町長として覚悟して申し述べて、改善させることができるのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今の段階、事前協議書の段階で、これからまだ紛争条例、産業廃棄物のまだ2回の審議があります。そういった中で町としての心配を全部クリアしていただくことは可能だと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、次に移るのですが、紛争条例の中で、これの基本的な考え方について、例えば、1条に、産業廃棄物処理施設の処理に係る紛争の予防と調整を図り、もって地域における健全な生活環境の維持及び向上に関することを目的とするわけです。要するに、紛争などについてを調整して、町民の人たちの生活をきちっと維持するということになっているのですが、その中に、これは紛争ということについての考え方の中で関係住民というのがあるのです。紛争に対するいろいろなトラブル、改善してもらわないといけない不安ですよと。それは関係住民という言葉で表しているのです。この紛争条例の中に、関係住民といったらどういうことか御存じですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 関係住民というのは、周知範囲と同じようなものですが、基本的にこの前の有識者会議の中では、意見はまとまっていなかったように思います。だから、ただ多くの意見は直下のところだけに絞るべきじゃないという意見が多かったように自分ではとらえております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そこなんですよ。それが条例の中にきちっとうたわれているのです。どういうことかというと、関係住民とは、産業廃棄物処理施設の設置に伴って生活環境に著しい影響を受けると認められる者なんです。団体とか、地域じゃないんですよ。人間なんですよ。これは御存じですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 現状は関連的かどうか分かりません。今現在は、梨ケ原と落地、この地区だけの話ではないと考えております。有識者会議の中でもそういった意見が多かったように思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 紛争条例の基本は、関係住民を表しているのです。関係住民が一番大事なんですよ。関係住民といったら、生活環境に著しい影響を受けると認められる者なんです。人なんですよ。地域じゃないんですよ。その人たちがどういうふうに影響を受けて、これは大変だとそういった言葉、人の紛争を解決するということです。有識者の人たちはそこまで判断していません。これは町がそれをきちっと伝えていないからです。町も理解していないということではないですか。どうですか。
    ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) これは議論を幾らやっても一緒だと思うのです。我々は有識者会議から1月末までに答申をもらいます。それを見てから判断していきたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) はっきり言って、町民にしたら、今頃何を言っているのかということです。もっときちっと認識してほしいです。法律、法令という形で賛成のものが盛んに言うのです。要するに、関係住民といったら人なんですよ。賛成の人のことを言っているのじゃないんですよ。賛成の人の意見がどうのこうのと伺うということではないのです。この法令は。そのことをきちっと判断して、それを取り上げる。  例えば、風評被害もあるんです。私は、上郡町の町内の人に、今言った直下の人ではなしに聞いたんです。若い人に。私は上郡町に、どんな遠いところでも町内に産廃ができるのだったら、私はすぐに別のところに逃げますと言うのです。風評被害があるから。それは子どもも小さいから、すぐ私は出ていきますと。これも被害なんです。個人の被害です。  そういった被害というやつを考えていたら、狭い範囲じゃないのです。そういった形の風評被害というやつの認識はお持ちですか。ただ、直接に水が流れるとか、空気のことだけではなしに、それ以外のこともあるということです。そういった点の認識は持っておられますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 今の風評被害のことについても有識者会議の中では取り上げられたと自分の中ではとらえております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 時間が過ぎてしまって、町長が紛争条例とか、そういった細かいこと、それから事業者が地元と協定を結べとか、結べないとか、法令には全然載っていないのです。地元が同意をもらっているとか、判こをもらっているからこれは進められるのだとかいうふうな認識を持ってもらったら駄目なんです。要するに賛成の人のことじゃないんですよ。こういう紛争について、影響を及ぼす個人の人たちをどうするかということが、それが基本なんです。そういうことをきちっと考えてやってください。時間がないので次にします。  次の問題について、答弁をお願いします。これは町長じゃなくてもいいですが。 ○議長(梅田修作君) 松本議員、不祥事の件でよろしいですか。  総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) それでは、綱紀粛正されたと安堵した町民が多かったはず、ところがまた不祥事が発覚して、まだ隠れた不祥事があるのではないかということの御質問についての答弁をさせていただきます。公表しているもの以外に、今現在把握しております不祥事というのはございません。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) これは町長にお答え願いたいのですが、7月に逮捕されて、それから11月でしたか、判定が決まったのですが、その11月に今度はゴルフの問題が起きました。その間、4か月あったんですよ。4か月あった間に何をされていたかということです。町長。これは町長がみんなの前で謝るだけではなしに、職員に対してもきちっと規律を徹底して問題なかったかという取り組んだ姿勢がどこまで出ているかという。4か月です。これはどういうことをされていたのですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、全員を集めて訓示を行いました。あとは総務課長には、委員会を立ち上げて、検討してくださいという指示をさせていただきました。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そんな指示だったら駄目なんですよ。不祥事があったところでもきちっとクリアしている自治体は、まず、事件があった部、課、そこに幹部が直接行って、細かく一人一人面接しているのです。そういうことをやりましたか。これが一番大事なんですよ。担当課に行って。それから広めていく。その幹部が一生懸命態度を示してこそみんなが一生懸命になるのです。  小柴さんというノーベル賞をもらった人も、幹部が一生懸命示しているという態度をみんなの前で見せていかない限り、物事は進まないと言っているのです。そういう点、町長、どういう行動を取られましたか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 議員の御指摘のとおりかも分かりません。私は職員を信頼することが一番大事だというふうに考えておりまして、こういった問題も職員の間で解決をしてもらう。我々がトップダウンじゃなしに、職員自身が考えていただきたい。総務課長に一番指示させていただいたのは、入庁2年間、これを徹底してやってくださいという指示は出させていただきました。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 時間がないので簡単に言ってお答えしてもらったらいいのですが。さっき私が言った自治体などでは、毎朝、パソコンを開いたら、そういう不祥事のことについてはあなたはそういう関係のことはないですかとか、一人一人にチェック表を出して、項目をいろいろ書いて、あなたはどうですかと、そういったことも含めてきちっと日頃から毎日チェックさせるようにするとか。それから、事件が起きた背景というのは、例えば、建設課の担当が、要するに私もあまり詳しいことないから、結局、業者にいろいろ聞くらしいのです。業者に知恵を借りるらしい。それで自分もレベルアップする。そういう形でうまいことつながって、業者もそういう形でつながる。そういうことも含めて、なぜそういうことになったかというのをもっときちっと調べてもらいたいのです。  時間がないので、3番目のところに入ります。これについてお答えください。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) 7年過ぎた御自身の評価ということですが、私自身としましては、就任後に種をまき、約束をさせていただいた町道川筋線の拡幅事業の竣工のほか、運転管理の効率化を目指して取り組んだ、し尿処理受入施設整備に加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、開園が半年遅れましたが、9月の開園にこぎ着けた認定こども園整備事業を1つの成果と考えております。  ただ、自分自身の評価は住民等に任せたいと思います。なお、2期目の就任時に約束させていただいた中学校給食の実現について、課題として残ってしまったことは、非常に残念に思っております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) あと残り7月までなんですが、それまでの課題についても今お答えされたということですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、認定こども園の竣工及び9月開園に向けた先導に加え、高田西部ほ場整備事業に伴う町道中野与井線の用地買収が議員のお力添えによりめどが立ったことから、その早期完成を目指したいと思います。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) そうしたら、時間がないので、3つ目の今後の任期後の3選についてはいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まだ半年以上、残っておりまして、まだできていないことはたくさんあります。先ほど言ったことを実現したいということに取り組ませていただきたい。そのことにつきましては、熟慮中ですとかしかお答えはないと考えております。 ○議長(梅田修作君) 松本君。 ○1番(松本じゅんいち君) 最初の産廃の問題について質問、もっとあったのですが、十分答えてもらう時間がございませんでした。やはり私にしたら、町長の考え方は私は甘いと思います。もっともっと中身を掘り下げて、きちっと法律も含めて精査してもらいたい。それは何が基準かというと、町民が不安を持っていることをどう解決するか。それを法律に基づいて自分たちがどこまできちっと町民の答えを実現させるか。それに尽きると思うのです。そういう点で、さっき質問させてもらった件については、残念ながらきちっとした町長のはっきりした態度、そういった考え方が私は十分でなかったと判断しました。そういうことで今後も引き続いて、きちっと改めて覚悟を持って臨んでほしいということで、私の質問を終わります。 ○議長(梅田修作君) 通告2番、議席1番、松本じゅんいち君の一般質問は終わりました。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後2時15分。     (13時58分)               休           憩 ○議長(梅田修作君) 再開いたします。            (14時15分)  休憩前に引き続き、一般質問を行います。  通告3番、議席7番、田渕千洋君に許可いたします。  田渕千洋君。 ○7番(田渕千洋君) 皆様、こんにちは。7番、公明党の田渕千洋でございます。議長の許可がございましたので、通告に基づき一般質問をさせていただきます。  ただいま本庁舎はZEB化の工事によりまして、外構は幕を張り、大変暗いのですが、照明のLED化によりまして、議会がこのように明るくなった、その中で明るいまちづくりのための質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。  新型コロナウイルス感染拡大の終息が見えない中、町民生活には様々な規制が強いられているところですが、新しい生活様式を遵守し、町民の安全安心な生活を第一に考えなければなりません。  そこで、コロナ禍における住民サービスについて3点伺います。  初めに、新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言に伴い、本町におきましても、町ぐるみ健診が延期されておりましたが、明年明けに再開が予定されております。がん対策には早期発見、早期治療が欠かせませんが、日本対がん協会の調べによりますと、本年は新型コロナウイルス拡大の影響で、健診を受ける人が例年より3割以上減ることが見込まれています。がん検診とコロナ対策の両立が大きな課題となっており、例年並みの水準は厳しいものと考えられます。  しかし、受診機会を逃せば、がんの早期発見が遅れ、その後の治療にも影響が出てまいります。このたびコロナウイルス感染拡大防止のため、健診にも様々配慮をされると思いますが、具体策をお示しください。  次に、コロナに振り回されたような2020年、いよいよ師走に入り、間もなく確定申告の時期を迎えようとしています。国はe−Taxでの電子申告を推進し、本町の広報11月号でも「確定申告は自宅のパソコン・スマホから」との見出しで掲載をされています。コロナ禍での手続のオンライン化は必須のものと思われますが、高齢者においては環境整備を含め、なかなか厳しい状況かと思われます。そこで本町として住民への対応を具体的に伺います。  また、コロナ禍にあって政府ではデジタル化の推進がなされています。河野行政改革担当大臣が「判こはすぐになくしたい」と述べ、各省庁に対し、支持を出されました。その結果、民間から各省庁に年間1万件以上申請される押印が必要な820種類の手続のうち、96%に相当する785種類で押印の廃止が発表されました。残り4%についても今後精査されるということです。さらに、政府与党は確定申告などの税務手続においても押印の原則廃止を検討する方針を明確にしています。2021年度の税制改正で検討し、年末にまとめる与党税制改正大綱に反映されるとのことです。  このように、行政手続は文書だけでなく、税に関わるほかの書類でも押印廃止の流れが加速化しています。本町の行政文書においても、廃止できるのかを判断し、廃止対象リストの洗い出しに積極的に取り組むべきと考えますが、取組を伺います。  高齢者支援について、2点伺います。  高齢化が加速する中、認知症高齢者の増加が予想され、2025年には高齢者の5人に1人が認知症の人とその予備群になると見込まれています。新型コロナウイルスの影響で、自宅に籠もりがちになると、認知機能が低下しやすいことも懸念されています。誰もが当事者になるとの視点で取り組むことが大事です。  令和元年6月に認知症施策推進大綱が示され、認知症になっても住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けられる共生を目指し、認知症バリアフリーの取組を進めていくとともに、共生の基盤のもと、通いの場の拡大など予防の取組を進め、認知症にやさしいまちづくり条例といった認知症に関する施策を推進することを目的とする条例を制定している自治体もあります。  認知症の親が外に出ていき帰ってこない。どこに行ったか分からない。毎日探しにいかなければならない。お金を盗られたと騒ぐ。お店でお金も持っていないのに買物をしようとする。また、他人の家に入ってしまう。声をかけてくれた人を攻撃してしまうなど、家族は気の休まる暇もなく、心身ともに疲弊してしまいます。  また、1人暮らしで認知症や疑いのある人もいます。増えていく認知症高齢者を本当に地域で守り、支えることができるのか。認知症の人や家族が安心して暮らせるまちを目指して、一歩前進の取組をしていただきたいと考えます。  そこで、認知症高齢者等個人賠償責任保険事業の導入について伺います。  昨年1年間に全国で警察に届出のあった認知症やその疑いのある行方不明者は前年に比べ、552名増加し、1万7,479名に上ったと警察庁が発表しました。認知症の人が偶然に事故に遭う危険性だけでなく、踏切事故や傷害、器物破損など認知症の人が与えた法律上の損害賠償責任がその家族や法定の監督義務者に及ぶ可能性があります。認知症高齢者が事故に遭い、家族が高額な損害賠償を請求されて苦しむ事態を避けるため、行政が保険契約者となり、公費で保険料を全額負担する個人賠償責任保険事業の導入をしてはどうかと考えますが、御見解を伺います。  最後に、高齢者ごみ出し支援制度の導入について伺います。  本年3月環境省から高齢者ごみ出し支援制度導入ガイダンス(案)が発表されました。ここには、「高齢化社会や核家族化の進展等に伴い、高齢者のみの世帯が増加することにより、家庭からの日々のごみ出しに課題を抱える事例も生じており、既に一部の地方公共団体においては、高齢者ごみ出し支援が開始されている。これらの傾向は今後数十年にわたり続くものと見込まれ、全国の地方公共団体において、従来の廃棄物処理体制から高齢化社会に対応した廃棄物処理体制にシフトしていく必要がある」とあります。高齢者の独り暮らし世帯や高齢者のみの世帯が増える中で、本町にとりましても、必要な制度と考えますが、御見解を伺います。  質問は以上です。再質問は指定の席より行います。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) まず1点目、コロナ禍における住民サービスの推進、その中でも町ぐるみ健診についての御答弁をさせていただきます。  今年度の町ぐるみ健診ですが、当時の新型コロナウイルス感染症の状況によりまして、緊急事態宣言中に延期を決定したという経緯でございます。決定に際しましては、健診の重要性を考慮しまして、中止することなく実施すべきということを考えまして、検診車等の手配の日程を考慮しまして、令和3年の1月から2月にかけてというふうに変更になったものでございます。  町ぐるみ健診の実施に当たりましては、三密の回避、飛沫の防止、検温などの基本的な対策を講じまして、感染防止に努めながら実施していきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 今また第3波ということで、コロナの脅威がひしひしと感じられるところですが、町内の皆様には感染症を気にし過ぎて、今回12月に予約をするのですが、足が向かないという不安を抱える方がたくさんいらっしゃるかと思います。これは通知を出していただいて、11月広報の頃から少し人数が上がっているので、そういうことも懸念されますが、マスクの着用であったり、手指の消毒とか、三密回避というのは当然のことながら、対応されると思うのですね。それ以外に何か対応策というのがあれば具体的にお示しいただけますか。 ○議長(梅田修作君) 健康福祉課長。 ○健康福祉課長(国重弘和君) 具体的なものとしまして、対策の1つ目は、健診時間を延長しようというものでございます。これまででございましたら、午前中で終わってしまうということを午後3時頃まで延長したいと考えております。  それから、2つ目ですが、予約時間帯の人数ですが、おおむね従来の半数に減らしていこうというふうにしております。このような対策を取りまして、密集を避けながら感染防止に努めて実施していきたいと思っております。  また、このほか、従事する職員ですが、フェースシールドの着用を義務づけて、それから換気にも努めるという方向も考えております。また、検査機器等も感染者を発生させないように防止するという観点から、消毒にも努めて、このような感染対策を総合的に図りながら、実施していきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 皆さん、心配されて、がん検診どころではないというふうに思われるかもしれないのですが、町民の皆様にはこういった町ぐるみ健診、がん検診が不要不急の外出ではないということをしっかりと認識していただきたいと、それが一番大事ではないかと思います。その上で、できる限りのことは先ほど言われたように、いろいろな対策を取られて、早期発見ができる体制を作るのが行政の仕事かなと思います。  いつも保健センターに行かせていただくと、本当にこれまででしたら、予約制に変わって、人数は少なくなったのですが、皆さん、順番を守られて、たくさん来られるので、あれを想像するとちょっと行きにくいかなというようなことがありますので、そういうふうに半数に減らされたということで、それもしっかりと徹底していただいて、皆さんにも周知していただいて、ぜひ参加をしていただきたいと思いますので、保健センターの皆さんもいつもよく心得ていらっしゃって、いろいろなことに勉強もされながら、今回の対策に対しても検討されたと思うのです。ですから、その御苦労が報われるような町ぐるみ健診にしていっていただきたいと思いますので、町民の皆様、再度言いますが、不要不急の外出ではないので、ぜひ受けていただきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。  次に、昨日、私は町で開催していただきました確定申告のID、パスワードを取ってきました。広報に書いてありましたので、やってみようかなというふうに思いまして、行ったのですが、税務署の方がいろいろサポートしてくださって、何とかIDとパスワードを頂いてくることができたのですが、なかなか私も苦手なのですが、そういう方もたくさんいらっしゃるのですが、そういうデジタル化に向けた町民の皆様の申告に関して、町としてはどのように対応されているのか、対応されようとしているのか、そのあたりを御回答いただけたらと思います。 ○議長(梅田修作君) 税務課長。 ○税務課長(山本美穂子君) 国のほうでも推進しておりますe−Taxの電子申告につきましては、本町でも年々増えてきております。一昨年と比べましても100人程度、電子申告が増えてきているという状態ですので、徐々に浸透しているのではないかと考えております。e−Taxを使いました電子申告のメリットですが、申告会場に出向くことなく24時間いつでも自宅から申告を行うことができまして、人と接触することがないため、新型コロナウイルス感染症の予防につながることから、来年の申告に向けましてはできるだけ多くの方にe−Taxでの電子申告を推奨していきたいと考えております。  e−Taxによります電子申告ですが、2通りございまして、マイナンバーカードを使って申告する方法、それとマイナンバーカードがなくても、IDとパスワードを取得して申告する方法、この2通りがございます。IDとパスワードは、先ほど議員さんもおっしゃられましたが、最寄りの税務署で取得をしていただく必要があるのですが、昨年と今年につきましては、1日だけになりますが、税務署に協力いただきまして、上郡町の生涯学習支援センターで、IDとパスワードの臨時発行会を開催いたしました。昨日は43名の方が取得を受けられております。  また、できるだけ多くの方にe−Taxによる電子申告を利用いただけるように、ホームページなど掲載、また町内の公共施設、金融機関、量販店、医療機関、またコンビニエンスストアなどにチラシを掲載するなどして、情報発信に努めているところでございます。  次に、来年の確定申告の受付体制でございますが、予約制を導入しまして、申告会場の混雑緩和を図るとともに、アクリル板とか、パーティションを設置しまして、飛沫感染を防止するなど、感染防止対策を徹底した上で実施をしたいと考えております。  具体的には、例年相談が集中します前半の期間、来年2月の16日から2月22日まで、実質5日間になりますが、予約制といたしまして、午前と午後の受付人数を制限することによって、申告会場の混雑の回避に努めたいと考えております。また、申告会場の入り口ですが、非接触型の体温計、また消毒液の設置をはじめとして、申告相談受付時の職員と相談者の間、またお待ちいただく来場者の間にも一定距離を確保した上で、アクリル板、またパーティションを設置するなどして、感染予防、防止に配慮した環境の確保に努めていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) コロナ禍で、いろんなことに神経を使わなくてはいけないと思うのですが、頑張っていただきたいと思います。予約制というのは町ぐるみ健診もそういうふうになって、随分、緩和されてきたのですが、今回も確定申告は予約制にされるということですので、安心かなと思うのですが、予約制の方法とか時期とか、どういった具合にという検討は、今のところされているのでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 税務課長。 ○税務課長(山本美穂子君) 予約の時期ですが、今度、12月号の広報で掲載するとともに、隣保回覧でも周知を行っていきたいと考えておりますが、予約の時期は来年の1月19日から29日までの期間としまして、電話、またはホームページの入力画面のほうから予約を取っていただくこととしております。  1日の予約人数の上限なんですが、午前中は60名、午後50名までと考えております。また、予約の時間指定ですが、申告の内容によって必要な時間に大きな差が出てくる可能性がありますので、時間指定はせずに午前と午後というふうに大きく区分して行いたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 私も毎年確定申告に行かせていただくのですね。去年からID、パスワードの交付というお便りが来たのですが、去年はスルーをしてしまいました。ここに来ると、短時間でやってくださるので、本当にそのほうが楽だなと思ってスルーをしたのですが、こういう状況なので、今回、こういう質問もさせていただくので、昨日行ってきたのですが、43名の方、本当はもう少したくさんの方が行っていただければいいと思いますし、皆さんが安心して確定申告ができるような体制を作っていただいて、これからコロナ禍がしばらく続くかと思いますので、次の年に向けても、今年、来年、やった結果を反省材料に、よりよい確定申告の仕方等々を考えていただければと思います。  コロナがなくなるということは絶対ないので、今以上の注意が必要かなというときも来るかもしれないし、少し緩和するかもしれないですが、そういった方向に向かっていることは確かなので、様々検討していただきたいと思います。  私も先ほど言ったのですが、どちらかというとインターネットとか、IT系は苦手なのですが、たくさんの方が確定申告をしていらっしゃる中で、そういうネット弱者と言われる人たちに対する対応、前回の一般質問でもさせていただきましたが、デジタル化の中で誰も取り残されない社会を作ろうというふうに言われている中で、年明けすぐなんですが、そういったネット弱者と言われる方たちの対応については何かお考えになられているでしょうか。 ○議長(梅田修作君) 税務課長。 ○税務課長(山本美穂子君) できるだけ多くの方に電子申告を利用していただくために、来年の申告期間中にはケーブルテレビの画面を見ながらパソコン、またはスマホなどからスムーズに申告書が作成できるように、今調整を進めております。  それとまた御提案いただいております電子申告に係る研修、講座などにつきましても、「そのような機会があったら、また参加してみたい」というお声も聞いております。それにつきましては、来年の確定申告には間に合いかねるのですが、次の申告に向けては確定申告期前の講座の開設については、前向きに考えていきたいと考えております。  相生税務署にも上郡町からの要望ということでお伝えしておりまして、今後検討していくというふうな回答をいただいております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 昨日のIDとパスワードを受け取るのも思っていた以上に割と簡単でした。ですから、そういったことを口添えしてくださるとか、手を出さなくてもいいからアドバイスしてくださる方がいるというのは心強いですので、そうやって慣れていくことが大事かなと思うんですね。
     ちょっと総務省のほうで調べましたら、13歳から59歳までの場合はほとんど100%に近い人たちがインターネットを利用していると。60代になると90%、70代になると74%、80歳以上になると57%の高齢者の方がインターネットを利用しているということで、どんどん少なくなっていくのです。これからその方たちがだんだん子どもたちをはじめ、みんながインターネットに親しんでいる時代になるのですが、現状としては、そういう状況でございますので、そういった人たちも取り残さないデジタルミニマムという施策が大事かなと思います。  密になってはいけないというので、なかなか講習とかができないのかもしれないのですが、地方自治体の一部ですが、実証実験として、地域のNPOとかシルバー人材センターが担い手となって、高齢者の方にスマートフォンとか、パソコンの使い方、電子申告のアクセスの方法とか、分かりやすく教えるデジタル活用支援員というのを育成しているところも、これは実証実験なので一部なのですが、全国で十何か所ですが、そういったことも今後必要になるかなと思いますので、気に留めていただけたらと思います。  また、税に関しましては、町税とか固定資産税の納付をスマートフォン決済のペイペイでされているところもあると思います。これについては今日はあまり触れませんが、そういった私たちでは活用し切れていない、若者世代になるといろんなことを活用して、そういうこともされているということなので、近い将来、そういうデジタル化の社会が身近に、自然になってくるようになったときに、誰も落ちこぼれないように、取り残されないようなまちづくりというのもこれから、今までとは違ったまちづくりとして必要ではないかと思います。  これは意見として述べさせていただきたいと思います。  それでは、先ほど言いました行政手続による押印廃止について、取組を伺いたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 総務課長。 ○総務課長(塚本卓宏君) 上郡町におきましても、国の方針に従いまして、押印見直し方針というのを定めまして、現在、棚卸調査に入っております。調査のほうは12月4日を期限としておりますので、その後、出てきましたものを内容チェックを行いまして、例規集関係の整備に入っていきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 洗い出した上で、例規集に入れないといけないので、たくさんあるかと思いますので、そういう打出しに対して、早々と手を打ってくださっているというのはすごいことだと思いますので、ぜひ12月4日にたくさん出てくるといいかなと。本当にそうやって押印を廃止するだけでも、行政の手続が簡素化するのかなと思うと、町民の皆様に便利なサービス向上に向けて、できるのかなと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  最終的に、数字としてどれだけの文書が必要であって、どれだけの文書が廃止することができたかというのが、数で分かるときが来ましたら、御報告をしていただけたらと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、高齢者支援について移らせていただきますので、お願いします。 ○議長(梅田修作君) 国保介護支援室長。 ○国保介護支援室長(松本賢一君) 近年、認知症高齢者の個人賠償責任保険を行政が保険契約者となりまして、保険料を全額負担する制度を導入する自治体が一部あることは承知しているところでございますが、まだまだ少数で大きな自治体の導入がほとんどでございます。本町での導入につきましては、本事業の効果や課題等の検証を行いながら、今後、先進地事例でありますとか、近隣市町の動向を踏まえながら検討していきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) この賠償保険は、なかなかまだ知られていないので、全国的に十数件かもしれないですが、そもそも認知症の高齢者が事故やトラブルにということで損害賠償が求められると皆さんが強く認識されたのが、2007年の12月に愛知県の認知症患者のおじいちゃんが、家族が目を離した隙に線路内に立ち入って、電車にはねられて亡くなられたという事件があったのですが、その後、家族に対して、JR東海が賠償責任を求める裁判を起こしたのです。それが2016年まで長引きまして、最高裁判決が出たことによって、何とか済んだのですが、それまでの10年近くの年月を費やしてそういうことが問題になったということが大きなきっかけになるのですが、認知症の方の責任賠償というのは、本当に本人がけがするだけではなくて、お店に入って物を壊したりとか、また、自分を保護してくれようとした人に反対に攻撃的になってけがを負わしたりとか、そういったことに対する賠償、裁判ということになったときに、本当に家族がそれを負わなければならないと。本当に24時間体制で家族は認知症の方を見守っている中で、そういう事件が起こるということは大変悲しいことで、町としても、高齢者の方が認知症になっても、安心して暮らせるまちづくりというものを目指している、今の状況の中で、そういったものがあると安心するかなということで、御提案をさせていただきました。  県内におきましては、尼崎市が本年からスタートをしております。尼崎も大変踏切の多いところでありますので、いち早く取りかかったのかというふうに思いますが、スタートをされております。  また、兵庫県はもう一つ神戸市でされているのですが、神戸市さんの場合は、少し違って、全国的にも少し違っていて、認知症の早期発見とそれから損害賠償ということをセットにしていて、だから財政的にも1人400円の追加を市民の皆様からという財源も違うので、そこらへんは検討していただいて、本当に神戸市モデルと言われるところはちょっとここでは無理かなと思うのですが、財政面、大変負担になるので、自治会、町が負担をして、保険もかけるということになりますし、ほかのところがやっているところは、上郡もそうですが、SOSネットワークに加入されている認知症の方とか、認知症ですと診断された方でないと、そういう保険の対象にならないとか、いろんな規制がある中で、上限1億円まで出るという補償なんですが、そういうこともみんなで本当に、町じゅうの人がその人たちを何も起こらずといったことができるのであれば、それは必要がないかもしれませんが、これから先、長い将来、私たちがいつどうなるか分からない。その中でそういう制度もあれば安心して暮らせるのではないかと思いますので、十分に検討していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  それでは、ごみ出し支援についてお願いいたします。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 高齢者のごみ出しに対する課題認識について、私から総括的に答弁させていただきます。  高齢者の場合、ある書物によりますと、何らかの支援がなければ高齢化による身体機能の低下により、ごみ出しが極めて困難になりまして、生活ごみを出すことができずに、家にごみがたまると住環境の不衛生、さらに進行しますとごみ屋敷になることも想定されまして、そういった不衛生な住環境というのは、高齢者のセルフネグレクト状態というものの1つとされまして、高齢者の社会的孤立を深めるという悪循環につながることが予想されると言われております。  また、自治体のごみ出しルールに従うことも難しくなりまして、不適切なごみ出しがされてしまうなどの課題もあると考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 上郡町はたしか500弱のごみステーションがあって、地域によってはそこまでがなかなか遠いというところもあります。以前質問させていただいたときには、これ以上、ごみステーションは増やせませんというお話もありましたので、そういったときに年々体力が衰えて、今まで持っていったごみが持っていけないという方も介護に限らず、高齢化することによってごみがなかなか持っていきにくいということで、一番最初、私が議員にならせていただいた頃に、ごみ袋を小さくしたら持てるのじゃないかということで、ごみ袋を小さくしたらどうだという提案をさせていただいたのですが、それはコストが変わらないのでというお話で、全然実現していないですが、一年一年、一つ一つ年を重ねることによって、若い子どもたちは元気になって大きくなるのですが、私たちのような年齢になると、だんだん老いていく。力もだんだん弱くなっていくというような状況の中で、なかなかごみ出しというのが大きな課題になってくるかなということで、今回質問させていただいているのですが、先ほど課長が言われたように、住環境が汚れたりとか、ごみ出しの日ではないときに出したりとかいうようなことが起こると思うのですが、それに対してどのような対応をされようとしているのかというところを聞きたいわけです。 ○議長(梅田修作君) 企画政策課長。 ○企画政策課長(宮下弘毅君) 高齢者のごみ出しに関しまして、現時点におきましては、介護が必要と認定された高齢者につきましては、介護保険事業における生活援助としまして、ホームヘルパーにごみ出しをお願いすることはできるということになってございます。  それも一部は課題があるということで、それ以外に廃棄物担当部局のごみ収集業務であったりとか、高齢福祉部局の支援制度、それから地域団体の支援体制といった取組は現時点ではないものの、本町におきましては、以前にも答弁申し上げたかも分かりませんが、ごみ出しに限らず、包括的に高齢者等の生活を地域で支援する地域包括ケアシステムの構築に向けた現在ボランティア人材の育成発掘に取り組んでいるというところでございます。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 以前にも一般質問で、高齢者の生きがいづくりのためのボランティアということで、施設にボランティアに行って、還元ポイントを頂くという提案をさせていただいたときに、ごみ出し等も地域でやればどうかという話もさせていただいたのですが、ごみ出しをされる側ではなくて、する側からいくと、以前皆さんに聞いたときに、何がボランティアとしてできますかという質問があったときに、ごみ出しぐらいならという人はたくさんいたんです。だから、そういう質問をさせていただいたのですが、地域でごみステーションに持っていくという、よく環境も状況も分かっている人たちの中で、地域でそうやって支えていく。まちづくりのために、地域包括ケアシステムというものが大事になってくるということで、また地域の方とコミュニケーション、地域の方が地域の高齢者を守っていく、そういう支援をしていくというようなシステムが大変大事ですよというお話もさせていただいたと思うのですが、何年も経っているのですが、その地域包括ケアシステムの現状というのはいかがですか。 ○議長(梅田修作君) 国保介護支援室長。 ○国保介護支援室長(松本賢一君) 現在、高齢者等の生活支援につきましては、希望が多い買物支援を先行して取り組んでおりまして、ごみ出し支援までの取組には至っていないのが現状でございます。引き続き、高齢者等の包括的な生活支援の仕組みであります地域包括ケアシステムの構築に向けまして、関係団体と連携をし、取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) なかなか難しいかと思うのですが、本当にみんなが関わって、上郡でよかったなと思えるような地域を作っていこうというのが狙いですので、ぜひ努力をしていただきたいと思います。今回、また作り直されるのかと思うのですが、第7期上郡高年福祉計画の中に、33年ですので来年作り直すのかな。その中に、基本理念として、地域包括ケアシステムの進化推進が求められています。  また、「2025年、令和7年には、高齢化率が上郡町の場合、42.4%、町民の2.4人に1人が高齢者になると推測されているため、支援を必要とする人が増加する一方で、支援をする人が減少し、生活関連サービスの確保は困難となるのが予想されています」と、上郡町のことを書いてあるのです。さらに、「介護予防や機会作りに取り組むことで、健康寿命の延長を図り、寝たきりを防止する」ということも書かれています。最後に、「これらの考えは、第6期計画を踏襲するものです」と。次は第8期になると思うのですが、やはりみんなで支えるということはしっかりと踏襲すべきでありますし、しかしながら、今言ったように高齢化がどんどん進んでいく中で、どうやってみんなで関わっていくのかというシステム、地域包括ケアシステムというものをしっかりと皆さん、お一人お一人に町民の皆様に理解をしていただいて、自治会であったりとか、地域のボランティアであったりとか、そういう方の御協力がないと進まないことになるので、しっかりとそういうものをできるようなまちぐるみというか、検討を、相手のいることですので、行政一人が頑張っても進むことではないですし、地域の自治会の皆様の御協力を得ないとできないことでありますし、ボランティアの人たちの一人一人の思いに頼るところもたくさんあることになるのですが、ぜひ継続して進めていただきたいと思います。  そういうことで、地域包括ケアシステムにおけるごみ出しの支援というのは、なかなか先の話かなというふうに思うのですが、先ほど読みました環境省のマニュアルの中には、自治体のごみ出し支援については、廃棄物部局と社会福祉部局の両面の支援があるというふうに書いてありました。平成30年のアンケートによりますと、全国の自治体における高齢者を対象としたごみ出し支援は、23.5%で導入をしているとありました。23.5%導入されたそのうち、支援を担当する部局が廃棄物部局73%が行っているという状況も書いてございました。上郡町におきまして、廃棄物部局のごみ収集業務において、またそういったことができないのかというところをお尋ねしたいと思います。 ○議長(梅田修作君) 住民課長。 ○住民課長(木村将志君) まずは、地域で支える地域包括ケアシステムの確立によるコミュニティー支援の醸成というのを期待しておりますが、廃棄物担当部局の住民課といたしましては、まず高齢者等にとってごみの集積場までの運搬に負担が大きい粗大ごみについて、協力者が不在であったり、要介護者、また障害者手帳等の交付などの一定の要件に該当する高齢者などについての個別収集の導入を検討していきたいと考えております。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 日々の生活におきまして、ごみ出しというのは絶対不可欠なものなんですね。それがなくなれば、先ほど言われたようにお家の中が汚くなったりとかというふうになりますが、ほとんど毎日がいろいろなごみを分別して出すのですが、そういった生活する上で、高齢者になるとごみは少し減りますが、いろいろな種類のごみをきちんと分けていたら、毎日毎日行かないといけないという状況の中で、適切な支援が大事かなと思います。みんなで支え合っているということで、必要かと思います。  先ほどの前の質問にもなりますが、認知症になっても、楽しく安心して暮らせるためにということで、上郡町はやっているのですが、それにおいてごみ出しというのは、毎日の仕事であり、また生活の一部であります。だからこそそれができるような年の取り方も私たち自身もしていかないといけないと、そこまで行けるような健康な体を作っていかなければならないし、フレイル予防であったりとか、そういうことをしながら、ごみ出しができるような高齢者になりたいと思うのですが、でもそこまで努力しても、それ以上の年齢になることがありますし、上郡町の場合、6千幾つの世帯がありますが、その中で単独の高齢者であったりとか、夫婦のみの高齢者の世帯だったりとか、そういう状況が何年も前からだと随分変わってきております。  そういった人たちを支えていく社会も徐々にシフトして変えていかないと、これはこうだからと分けるのではなくて、守って育てるという社会をつくるために、皆さん、努力をされていると思うのですが、協力してくださる方もたくさんいると思うのですが、今後の高齢者福祉というものについて、町長の御意見があればお聞かせ願えますか。 ○議長(梅田修作君) 町長。 ○町長(遠山 寛君) まず、現状につきましては、担当課長から説明したとおりであります。共助の仕組みを作るというのは非常に難しい。住民の理解を得ながら進めていかないといけないというところがあります。ぜひとも議員の皆さんのお力添えもいただきたい。我々も一生懸命頑張ってまいります。よろしくお願いします。 ○議長(梅田修作君) 田渕君。 ○7番(田渕千洋君) 一人一人が心を込めて自分たちの先輩であったりとか、隣の人だったりとか、そういう町長の目指す上郡町の豊かな心、環境とともに人の心も豊かだと言われるところを作ると、いいところだとなるのは、それは一人一人の心に寄り添う気持ちにみんながなると進むのかなと思うのですが、それに頼るのではなく、また行政もリードして、高齢者になったときに、上郡でよかった。また次の世代にも送れるような地域包括ケアシステムを目指しながら、地域コミュニティーもぜひ作っていただきたいと思いますので、それを最後に言いまして、私の一般質問を終わらせていただきます。 ○議長(梅田修作君) 通告3番、議席7番、田渕千洋君の一般質問は終わりました。  本日はこれをもって散会といたします。  再開は、明日12月3日木曜日、午前10時であります。  御苦労さまでした。              散           会    (14時59分)...